2017/03/15

Parisからとどいた、「夜にあやまってくれ」その後。



昨年10月、枚方蔦屋書店にて開催された歌人・鈴木晴香さんの短歌集「夜にあやまってくれ」の出版記念イベントに
同じく歌人・岡野大嗣さんとともに自分も声をかけていただいて参加した。
短歌と写真、文字とビジュアルという表現形式の違いはあるけれど、切り取った刹那を定着させるというような作業に
どんな共通項のようなものがあるのか、またはないのかというようなこと、
それぞれの作品を見ながら、それぞれがどのような意図や意識で何かしらの表現行為をしているのかというようなこと、
またそれを見る側はどのような受取り方をしているのか、というようなことをお話した。

イベントから2か月ほど経って、鈴木さんから、「we」という短歌と俳句の文学誌が企画した
「夜にあやまってくれ」の出版記念の特集ページに、イベントレポートとして寄稿される旨のメールをいただいた。
もちろん異議も支障もあるはずもなく、当日壇上から撮った写真の使用も含めてご自由にとお答えしていたのだが、
今朝、鈴木さんから掲載誌面の複写が送られてきた。
半年ほど前のことでもあるし、その時に自分がどんなことを話したのかも忘れてしまったのだけれど、
拙写真についても多くの文字数を割いて理解をしてくれていて、その理性的で衒いのない美文に
ああ、そうであったなあ。と。外出時には必ずカメラを手に持ち撮っていた頃の初心を思い出したりもし、
このところめっきり撮らなくなっていた「かすめ撮るスナップ」も、また撮らねばな、という気持ちにもなった。

文中で触れられている写真は、おそらくこの写真だろう。
撮影日付で管理している画像のファイル名を見ると、2011年の写真。いちばん枚数を撮っていたころの写真で自分でも好きな一枚だ。


「we」は、西田和平さんという方が作られている同人誌とのことで、
あまり流通はしていないそうだけれど、中崎町の「葉ね文庫」で取り扱っていることのこと。

鈴木晴香 著 「夜にあやまってくれ 」(新鋭短歌シリーズ28)
単行本(ソフトカバー): 144ページ
書肆侃侃房  刊

鈴木さんはイベントのほんの数日後に、ご主人の仕事の都合でフランスへと引っ越しをされて、現在パリ在住。
ええ〜!早いこと荷作りしないとダメじゃないですか!!と、バックヤードで驚いたのは鮮明に覚えている。



0 件のコメント:

コメントを投稿